「おいしく食べたいけれど、もう、高齢だから、入れ歯で我慢しよう……」このように思われている方が結構いらっしゃいます。
でも、ちょっと待ってください!
インプラント治療は全身が健康であり、インプラントが埋入可能な骨が十分にあれば、年齢を心配する必要はありません。
インプラント治療と年齢の関係を以下にまとめました。

年齢の問題は高齢者と若年者の二つに分けられます。すなわち何歳から何歳までインプラントが可能かということです。
《若年者−インプラント治療と年齢の関係》

1996年スウェーデンで若年者に対するインプラント治療に関するコンセンサス会議が行われ、
インプラントは顎骨の成長に対応しないことから生物学的に成長を終えた後を適用年齢としています。
成長を終えたとは、身長でいえば、3年間で0.5センチ以下の成長を示すとしています。一般的には20歳をすぎた年齢からインプラント治療の適用と考えられます。
《高齢者−インプラント治療と年齢の関係》
加齢だけがインプラント治療を不可能とする要素にはなりません。
全身的に健康であり、安全に手術を行うことができる体であれば年齢に関係ありません。
ただし、術後の腫脹や感染症などに対する個人差があります。高齢者においては特に手術中も全身状態に気を付けて行うことが大切だと思います。また、逆に若くとも、重度な心臓病や重い糖尿病などの持病を持つ方にはインプラント治療はできません。
おいしく食べることは「長寿の源」です。
噛むことに不自由があった方をよく噛めるように治療することは、これから健康でいられるためには大変重要なことです。
インプラント治療は健康な食生活を取り戻し、全身に健康を維持するためには有用な治療手段といえるでしょう。